葬儀の知識とマナーVol.12「数珠の豆知識」

葬儀の知識

葬儀やお墓参り、法要の時などに身につける数珠(じゅず)。みなさんも「ひとつ」はお持ちではないでしょうか。「ひとつ」と言いましたが数珠の数え方は正式には一連・二連と数えます。

この数珠は数珠を持ってお墓や仏壇、ご先祖様、仏様に手を合わせることにより煩悩がなくなり功徳をいただけると言われており仏事ではとても意味するものは大きいのです。また、持っているだけで気持ちを穏やかにし癒しや安らぎを得らるとしてブレスレットとして身につけている方も多いのではないでしょうか。

数珠は「本連数珠」と「略式数珠」があります。
本連数珠は108の珠をつなぐのでかなり長いです。住職が使用しているものをイメージしたらわかりやすいかと思います。108の数というのは人間の煩悩の数と同じで除夜の鐘を108回鳴らすこともその習わしです。
また、一般的に使われる略式数珠は108珠の本連数珠の半数の54玉、三分の一の36玉、四分の一の27玉、六分の一の18玉で作られます。みなさまのお持ちの数珠は珠の数はいくつですか!?是非、数えてみてください。本連数珠は宗派ごとに形状・材質、使い方に決まりがあり、なかなか難しいですが、ご自身の宗派や参列する葬儀に合わせたものを身につけられたらベストです。略式数珠は基本どの宗派でも使用できます。

数珠は男性用と女性用で珠の大きさが異なり、男性用は珠が大きく、女性用は小さめの珠で色が明るくきれいなものが一般的です。略式数珠は男女別の違いに気をつけながら、気に入ったものを選んで構いません。
略式数珠は左手に持つのが基本です。左手にかけて右手を添えて合掌するか、合わせた両手に数珠をかけて親指で抑えるか、どちらでも構いません。数珠を選ぶ際には数珠袋も購入して、紐が切れたりしないように大切に持ち歩きましょう。また、略式数珠であってもキリスト教や神式の葬儀に数珠を使うのはマナー違反です。

「数珠さえ持っていれば服装はそのままでもいい」と言われるくらい仏事・弔事に関して礼節度のマナーに欠かせないものが数珠です。自分の手に合った気に入ったデザインの数珠を「ひとつ」あっ失礼、「一連」持ってみてはいかがでしょうか。